ブログ
🦷咬筋ボトックスとマウスピース治療の違い ― 食いしばり・歯ぎしり、あなたに合う治療はどっち? ―
こんにちは!埼玉県久喜市のざわ歯科クリニックです。当院はインプラント治療に特化している歯科医院です。麻酔科医師在籍し、静脈内鎮静インプラント治療を行っております。また、噛み合わせのプロである補綴医師も在籍しております。麻酔プロ×補綴プロ×手術プロが揃ってチーム医療をしている歯科医院です。そのため、インプラント治療を行う患者様が遠方よりお越しいただいております。
さて、「歯ぎしりや食いしばりを改善したいけど、咬筋ボトックスとマウスピース、どちらを選べばいいの?」
そんな質問を多くいただきます。
実は、この2つの治療法は目的とアプローチが異なります。
今回は歯科の専門的な立場から、違いや選び方をわかりやすく解説します。
まずは理解しよう:歯ぎしり・食いしばりとは
無意識のうちに歯を強く噛みしめる「ブラキシズム」は、歯や顎関節、筋肉に大きな負担をかけます。
主な症状:
🦷 朝起きた時の顎の疲れ
🦷 歯のすり減りやヒビ
🦷 詰め物・被せ物の破損
🦷 顎関節の痛みや頭痛
🦷 エラの張り
これらを防ぐために行うのが、マウスピース治療と咬筋ボトックス治療です。
マウスピース治療とは
「歯や顎関節を守る、物理的な保護装置」就寝時に装着し、歯の接触や摩耗を防ぐ。
歯ぎしりの“力そのもの”を止めるわけではないが、歯や関節へのダメージを軽減できる。
保険適用で作成可能(3割負担で約5,000〜8,000円程度)。
就寝時に毎晩つける必要がある。
💡向いている方
歯のすり減りが強い
顎関節症の予防を重視したい
初めての治療として試したい
咬筋ボトックス治療とは
「噛みしめの力を弱める、筋肉へのアプローチ」咬筋(こうきん)にボトックスを注射し、筋肉の動きを一時的に緩める治療。
食いしばりの原因となる筋肉の過緊張を直接改善。
効果発現まで約1〜2週間、持続期間は3〜6か月。
当院では**筋電計による筋活動測定つき(31,000円)**で、
効果を数値的に確認しながら施術しています。
💡向いている方
顎の張りや疲れが強い
エラの張りを改善したい
マウスピースをしても改善しなかった
咬筋ボトックス vs マウスピース 比較表
| 項目 | 咬筋ボトックス | マウスピース |
|---|---|---|
| アプローチ | 筋肉の働きを抑制 | 歯の摩耗を防止 |
| 効果持続 | 約3〜6か月 | 装着中のみ |
| 効果実感まで | 約1〜2週間 | 装着初日から |
| 保険適用 | 自由診療 | 保険適用あり |
| 費用目安 | 31,000円(検査込み) | 約5,000〜8,000円 |
| 美容効果 | あり(フェイスラインすっきり) | なし |
| 通院頻度 | 3〜6か月に1回 | 定期調整あり |
併用治療もおすすめ
実は、ボトックス+マウスピース併用が非常に効果的です。
ボトックスで「噛む力」を抑えつつ、マウスピースで「歯を守る」ことで、
歯と顎を両面からケアできます。
まとめ
咬筋ボトックスとマウスピース治療は、どちらも歯ぎしり・食いしばりに有効ですが、目的とアプローチが異なります。
歯や関節を守るなら マウスピース
噛む力や筋肉の張りを改善したいなら ボトックス
自分の症状に合わせて、歯科医師と相談のうえ最適な治療を選びましょう。ご予約お待ちしております。
