はじめに

歯がボロボロになってしまう原因は、虫歯や歯周病が進行し放置されていることがほとんどです。健康的な歯を維持するためには、定期的な歯科検診と適切なケアが不可欠です。しかし、一度歯がボロボロになってしまった場合でも、最新の歯科治療を受ければ機能と美しさを取り戻すことができます。本記事では、ボロボロの歯に悩む方々に向けて、その原因と対処法、さまざまな治療方法について詳しく解説していきます。

ボロボロの歯になる原因

歯がボロボロになる主な原因は、虫歯と歯周病の2つです。まずは、それぞれの原因と症状について理解を深めましょう。

虫歯

虫歯は、歯の表面にできた細菌が歯を溶かすことで進行していきます。最初は歯の一部分が溶けて穴が開きますが、放置すると次第に大きくなり、最終的には歯の神経まで達してしまいます。その結果、激しい痛みに見舞われるようになります。

虫歯が進行する要因としては、

• ブラッシングの不足による歯垢の残留
• 間食の習慣による砂糖の摂取
• 年齢による歯の劣化

などがあげられます。早期発見と適切な治療が重要です。

 

歯周病

歯周病は、歯垢の中の細菌が引き起こす歯茎の炎症です。この炎症が進行すると、歯を支える組織が破壊されてしまい、最終的に歯がグラグラして抜け落ちてしまいます。歯周病の原因には、

• 喫煙
• 糖尿病などの全身疾患
• ストレスによる免疫力の低下

などがあります。歯茎からの出血や腫れ、動揺する歯など、初期の症状に気づいて早期治療を心がけましょう。

 

ボロボロの歯の治療方法

ボロボロになった歯を治療する方法は、症状の程度によって様々な選択肢があります。一般的な治療法とそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

被せ物による修復

虫歯の範囲が広くなく、歯の神経が無事な場合は、被せ物による修復が可能です。被せ物には、レジンやセラミックなどの素材を使い、溶けた歯の部分を詰めて修復する方法があります。

メリット:

• 歯の形態を保ちながら修復可能
• 自然な審美性が得られる

デメリット:

• 費用が高額になる場合がある
• 定期的な交換が必要

 

抜歯後の選択

虫歯や歯周病が重度で歯を残せない場合は、抜歯が必要になります。その後の選択肢としては、以下のようなものがあります。

ブリッジ

抜歯した歯の両隣りの歯に、橋渡しのようにつなぐ人工の歯を設置する方法です。

メリット:

• 費用が比較的安価
• 短期間で装着可能

デメリット:

• 隣接する歯に負担がかかる
• 長期的な耐久性に欠ける

 

入れ歯

抜歯した部分に、取り外し可能な人工の歯を入れる方法です。部分入れ歯と総入れ歯があります。

メリット:

• 費用が比較的安価
• 取り外しが可能

デメリット:

• 違和感や不快感がある
• 長期的な使用で変形する可能性あり

 

インプラント

抜歯した歯の根の部分に人工の根を埋め込み、その上に人工の歯冠を取り付ける方法です。

メリット:

• 本物の歯に近い見た目と機能
• 長期的な耐久性がある

デメリット:

• 高額な費用がかかる
• 治療期間が長期に渡る

 

歯周病治療

もし歯がボロボロになった原因が歯周病だった場合は、虫歯治療に加えて歯周病の治療が必要不可欠です。歯石除去や歯肉搔爬、薬液による洗浄などを行い、歯茎の状態を改善させます。また、歯周外科手術によって組織を再生させる方法もあります。

歯周病は進行すると、最終的に歯を失う恐れがあります。早期発見と適切な治療が何より大切です。

ボロボロの歯を放置する危険性

ボロボロの歯を放置してしまうと、さまざまな危険な状態に陥る可能性があります。主な危険性は以下の通りです。

症状の悪化と抜歯に至る恐れ

虫歯が進行すれば歯の神経が破壊され、激しい痛みに見舞われます。歯周病が進行すれば歯がグラグラして抜け落ちます。そうなる前に治療を受けることが重要です。

全身への影響

口腔内の細菌が血液を通して全身に回り、様々な全身疾患のリスクを高めてしまう可能性があります。代表的な疾患として、

• 糖尿病の悪化
• 心筋梗塞や脳梗塞の発症
• 呼吸器感染症の発症

などがあげられます。歯の健康は全身の健康に大きく関係しているのです。

 

審美的、心理的な問題

歯の外観が悪化することで、人前で口を開けることを避けるようになったり、食事を十分に楽しめなくなったりします。自尊心や自信を失い、ストレスや抑うつ状態に陥る恐れもあります。

ボロボロの歯を放置するデメリットは大きく、一日も早い受診と治療が求められます。

ボロボロの歯を治す当院の取り組み

ボロボロの歯でも諦めずに頑張ろうとしている患者さまのために、当院では様々な取り組みを行っています。

痛みへの配慮

歯科治療への恐怖心の大きな要因が「痛み」ですが、当院では以下のような取り組みで痛みを最小限に抑えています。

• 高度な麻酔技術の活用
• 表面麻酔の使用
• 麻酔科医による静脈内鎮静

痛みへの恐怖から遠ざけられていた方も、ぜひ一度ご相談ください。

 

専門家によるチーム医療

ボロボロの症状は複雑で、様々な専門知識が求められます。当院には、

• 歯科医師
• 歯科衛生士

などの専門家が在籍し、それぞれの専門性を活かしたチーム医療で最適な治療を提供します。

 

短期集中治療の採用

治療に時間がかかることも、受診を避ける大きな理由の一つです。当院では、短期集中治療を採用し、通院回数を最小限に抑えるよう努めています。

最新の精密機器の活用

正確な診断と高度な治療を行うため、最新の精密機器を導入しています。

• 3次元CTによる詳細な診断
• CAD/CAMによる精密な補綴装置作製

など、最新技術を惜しみなく活用しています。

 

まとめ

歯がボロボロになってしまった場合でも、諦めずに適切な治療を受けることが何より大切です。さまざまな治療方法の中から、症状や環境に合ったものを選択できます。当院では、痛みのない治療、専門家によるチーム医療、短期集中治療、そして最新の精密機器の活用など、ボロボロの歯に特化した様々な取り組みを行っています。

歯は人生を左右する大切な器官です。健康で美しい歯を取り戻すことで、よりアクティブで充実した人生を送ることができます。ボロボロの歯でお悩みの方は、ぜひ一度専門医に相談してみてください。きっと希望が見えてくるはずです。

よくある質問　

虫歯と歯周病の違いは何ですか?

虫歯は細菌が歯を溶かすことで進行しますが、歯周病は歯垢の中の細菌が引き起こす歯茎の炎症です。虫歯が進行すると歯の神経まで達して激しい痛みを伴うのに対し、歯周病は歯を支える組織が破壊され、最終的に歯が抜け落ちる可能性があります。

ボロボロの歯を治療する方法にはどのようなものがありますか?

症状の程度に応じて、被せ物による修復、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどの治療法が選択できます。被せ物は歯の形態を保ちつつ修復できますが、費用が高額な場合があります。ブリッジは比較的安価ですが耐久性に欠け、入れ歯は違和感がある一方で安価です。インプラントは本物の歯に近い見た目と機能を得られますが、高額な費用と長期の治療期間がかかります。

歯がボロボロになったままにしておくと、どのような危険が伴いますか?

虫歯が進行すれば激しい痛みが伴い、歯周病が進行すれば最終的に歯が抜け落ちる恐れがあります。さらに、口腔内の細菌が血液を通して全身に広がり、糖尿病の悪化や心筋梗塞、脳梗塞、呼吸器感染症などのリスクを高める可能性があります。また、外観の悪化により自尊心や自信を失い、ストレスや抑うつ状態に陥る恐れもあります。

当院ではボロボロの歯にどのように取り組んでいますか?

当院では痛みの最小化、専門家によるチーム医療、短期集中治療、最新の精密機器の活用など、ボロボロの歯の治療に特化した様々な取り組みを行っています。痛みへの配慮や、チーム医療で最適な治療を提供し、通院回数の最小化や最新技術の活用により、患者さまの立場に立った治療を心がけています。